gatag-0000788130代後半、不妊歴5年の方です。不妊の婦人科外来では1年近く治療を受けていました。排卵誘発剤などを試し、他の治療もすすめられていましたが、自然妊娠を望み漢方治療を希望されたケースです。
今まで通っていた病院での検査では異常なし、卵巣や子宮の病気はなく、卵管の状態も問題なかったとの事です。特定の不妊原因は分からないと言われていました。
普段から生理前になるとイライラや、乳房の張りが非常に強くなります。基礎体温の記録では、低温期が長く高温期が短い、体温の上がり幅が小さい状態でした。排卵日ははっきりしていませんでした。
何らかの原因で黄体機能不全が起こっていると考えられ、排卵がきちんとおこなえていない可能性がありそうです。まずは生理前の緊張状態を和らげる効果の漢方薬とホルモン状態を整える漢方薬からはじめました。漢方薬服用1~2ヶ月でイライラや胸の張りは感じなくなってきました。
婦人科は転院し検査を受けたところ、高プロラクチン血症である事が分かりました。プロラクチンは通常は妊娠すると乳汁分泌に働くホルモン、この数値が妊娠していない時も高いと排卵を抑制してしまう原因になります。病院からはプロラクチンを抑制する作用の薬剤(パーロデル、カバサール)をもらいましたが、副作用が強く現われ続ける事ができなくなりました。
高プロラクチン血症には炒麦芽という生薬(発芽した大麦を軽く炒ったもの)が効果があります。今までの漢方薬と合わせて、炒麦芽を服用はじめたところ、1ヶ月ほどで基礎体温のグラフはきれいな二相性となってきました。排卵期も分かるようになり、高温期も14日ほど続くようになります。これから約2ヵ月後に、自然妊娠できた事が分かりました。