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不妊治療、中医学周期療法について

周期療法は、西洋医学の月経周期のメカニズムと中医学(中国伝統医学)を合わせた不妊への対処法です。

月経のリズムを大きく4つの時期(月経期、卵胞期、排卵期、黄体期)に分け、それぞれの時期の体の状態に合わせて漢方薬を飲み分けるというのが周期療法の基本となり、妊娠の確立を高めるようになります。

女性が本来持っている月経のリズムを取り戻すための方法であり、体に負担をかけることはなく、今までより体を良い状態に整えられるという優れた点があります。
将来の妊娠の為、あるいは今後の婦人病予防や更年期を快適に乗り切る為にも役立ちます。
周期療法の考え方を取り入れる事は、不妊の改善だけでなく、自分の体をみつめ直すよい機会にもなると思います。

中医学の陰陽論も交えて、体の状態がそれぞれ異なる4つの時期を説明します。

中国古来の陰陽五行論という考え方にのっとると「太極分かれて陰陽となる。陰陽さらに五行を産出す。五行、化して万物を生ず」と述べられています。
陰陽論はこの世の全ての事象を、二つに対立して捉える自然の法則です。
一日は昼と夜があり、人間には男女あり、上下、寒熱、表裏・・など、この世界は二頭対立と考えます。

五行とは「木、火、土、金、水」の五元素を指し、「この世の森羅万象は、これらの五元素によって形成される」という考え方です。
五行論はこの五元素にそれぞれ属性があり、属性に則ってあらゆる事象を五つに配当する事です。人間の体もまた同じように分類され、五臓五腑(六腑)となります。

体の不調は、陰陽、五行のバランスの乱れと捉え、治療はその調和を取り戻す事と考えられています。

陰いん:物質に例える。卵胞は陰。低温期は陰の時期。陰が満ちて排卵が起きる。
陽よう:機能。卵胞を育てる働き。高温期は陽の時期。

①月経期
月経前と月経中では大きく体調が違う事でも分かるように、この時期、体の中では激しい変化が起こっています。中医学的には”陰から陽”に転ずる時期です。
もっとも大切なのは月経血を完全に排出する事です。
不要となった子宮内膜が体内に残ると、血の巡りが悪くなる(瘀血 おけつ)原因となります。この時期は”気血”の巡りをよくして、月経血を押し出す力を助けていく方法が取られます。
「理気活血 りきかっけつ」という方法が用いられます。
よく用いられる漢方:芎帰調血飲、逍遥散、冠元顆粒、桂枝茯苓丸など

②卵胞期
月経後から排卵までの時期は、卵胞が発育していく時期です。”陰”が増える時期ととらえます。
卵胞をしっかりと成長させる為には、十分な”陰”と、妊娠に不可欠な”血”が必要となります。
「補腎養血 ほじんようけつ」という方法が用いられます。
よく用いられる漢方:婦宝当帰膠、六味地黄丸など

③排卵期
卵胞を破って卵子が飛び出す排卵期は、”陰が陽”に転換する時期です。排卵をスムーズにする為に”気血”も非常に活発に動いています。体の動きを補助するために、気を巡らせて”陽”の動きを助ける「助陽理気 じょようりき」と、血を巡らせ排卵を促す「活血促排卵 かっけつそくはいらん」という方法が用いられます。
よく用いられる漢方:冠元顆粒、桂枝茯苓丸、逍遥散など

④黄体期
排卵が起こり、抜け殻になった卵胞が黄体に変化すると、黄体ホルモンの分泌によって体温が上昇し、”陽”の時期となります。この黄体期は受精卵を着床しやすくする準備期で、基本的には体を温める”補陽”が必要となります。
イライラや胸の張りや痛み、頭痛などの症状が現れている時には”気”の巡りをよくする「疎肝理気 そかんりき」も併用する事があります。
よく用いられる漢方:婦宝当帰膠、参茸補血丸、参馬補腎丸など
PMSがある場合:逍遥散、開気丸を併用します。

幾つか中医学の専門用語が、現れましたが、基本的な2本柱は”補腎養血”と”活血”となります。
”補腎養血”は、ホルモンバランスや卵胞の成長など生殖を司る”腎”の働きを高め、妊娠に不可欠な”血”を補う事です。
もう一つの”活血”は血の巡りをよくするという事です。
この2本柱と四つの時期、体の状態に合わせて活用していく事で月経を調整するのが、周期療法のベース理論となります。
実際には体の状態や、併用する治療に応じて周期療法も調整していく必要があります。

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