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中医学視点からの運動管理。

中医学で考える、過度の労働(運動)と怠惰とは

適度な運動をすることは、身体の鍛錬・健康の促進・体質の増強に有益なものです。
中医学には「久しく臥(きゅう)すれば気を傷つけ」という言葉があります。
これは「久しく臥すれば」とは、普段日頃から運動習慣があまり無く、横になってばかりの怠惰な生活を続けていれば、体の生命活動を維持する気血の流れが悪くなり、気も傷つけられると言う意味です。
現代社会、私達に警告発している言葉に受け取れます。
中医学では「久しく見れば血を傷つけ、久しく臥すれば気を傷つけ、久しく坐すれば肉を傷つけ、久しく立てば骨を傷つけ、久しく行けば筋を傷つける」(五労)と言っているように、労働や運動のし過ぎは、損傷が血・気・肉・筋・骨まで及ぶことなります。

虚労の病因病機

虚労を引き起こす原因はいろいろありますが、主に
1、先天的な体質虚弱
父母の体質を引き継いだり、胎児または出産後の栄養不良などによる体質虚弱。

2、過労
適当な労働は、正常な生活を送るのに必要ですが、過度な労働は体に害を与えます。
中医学で五労所損(久視・久臥・久坐・久立・久行)として現します。
久しく視れば血を損傷する。
久しく横になれば気を損傷する。
久しく座っていれば肉を損傷する。
久しく立っていれば骨を損傷する。
久しく歩けば筋を損傷する。

3、憂慮思慮によるストレス(心労・肝労・脾労・肺労・腎労)
常に気を遣い過ぎる人は心神を労損し、
常に謀慮する人は肝血を労損し、
過度に思慮する人は脾を労損し、
物事に当たりいつも憂慮する人は肺を労損し、
色欲過度の人は腎を労損する。

4、飲食不摂生による脾胃損傷
暴飲暴食・栄養不良・偏食・飲酒過度などにより、脾胃(胃腸機能)を損傷させると、運化水穀・化生精微・長養気血の機能が損なわれ、気血が不足して五臓六腑を養えなくなり虚労となります。

5、過度の性生活による心脾腎の損傷
早婚・多産・過度の性生活は傷腎による虚労となります。

6、大病や長患い
大病や長患いの病気によって虚となり、これが久しく回復しないと虚労となります。

気血・陰陽は互いに影響され(気血同源・陰陽互根)、気虚では生血できず血虚を招き、血虚では生気できないので気虚を招きます。
気虚では陽も徐々に衰退し、血虚では陰も不足します。
陽の不足が慢性化すれば、陰に影響が及び、陰の不足は陽にも及びます。
五臓は互いに関連し、気血・陰陽も互いに影響しあうので、病状は徐々に進んで複雑になります。
運動能力・パフォーマンス力を高めるには気血だけでなく骨・筋・筋肉も強化が必要です。

運動するには、関節が正常に機能する必要があります。
人体の関節では、骨と骨とを結び付けているのが筋肉(中医学での肌肉)と筋(中医学では骨についている腱・筋膜・じん帯などを指します)です。
中医学では、関節全体を動かす為に気と血が十分に補給され、更に骨が丈夫で筋肉や筋も丈夫で、十分に伸縮できる状態にあることも運動をする必要条件となります。

中医学では「腎は骨をつかさどる」と言います。
中医学での腎が丈夫であれば、骨が丈夫であることになります。
逆に腎が弱ければ疲労骨折にもつながります。
腎を補う漢方薬:参馬補腎丸(じんばほじんがん)、星火亀鹿仙(せいかきろくせん)、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん) など。

[肝は筋をつかさどる」と言います。
中医学での肝が丈夫であれば、筋が丈夫であることになります。
逆に肝が弱ければ、靭帯の切断にもつながるものです。
ケイレン、しびれ、ひきつけなどを起こす場合もあります。
爪が薄くなる、もろくなる、目の疲れ、かすみ等の症状も、肝が弱っている指標です。
女性は月経血の材料・胎児の栄養素・母乳の材料が血であるので、女性は肝の血の不足(肝血虚)がだれでもおきます。
特に女性のアスリートでは肝血を補う生薬(当帰)を主成分とした漢方薬があてはまります。
肝血を補う漢方薬:婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)、参鹿補血丸(さんじょうほけつがん)など。

[脾(消化器)は肌肉(筋肉)をつかさどる」と言います。
中医学での脾が丈夫であれば、筋肉が丈夫であることになります。
逆に脾が弱ければ筋肉痛にもつながります。
脾を補う漢方薬:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などがあります。

中医学では部分的に強化する方法があり、弱い部分を強化することは運動による損傷の予防にも役立ちます。
膝や腰を痛めた人に中医学理論を利用している漢方薬に、“独活寄生湯=独歩顆粒”(どっかつきせいとう)という漢方処方があります。
運動選手で腰や膝を痛めて慢性化した人に、よくこの処方を使うことがあります。
大きく分けて2つの作用で、膝や腰の痛みを改善していきます。
一つ目は、鎮痛効果と抵抗力をつける作用です。
血行を促進し、水分代謝をよくする働きがあり、膝や腰の周りの血流がよくなり、膝や腰に栄養分が行き渡りやすくなるのです。
もうひとつは筋骨を強める作用です。
筋骨とは、文字どおり筋肉や骨のことです。
“独活寄生湯”は膝や腰の周りの筋肉や、すり減った軟骨などを補修することで、膝や腰の痛みを根本的に治療していくのです。
“独活寄生湯”には関節の痛みを取ると同時に腎の機能を高めて骨を強くする、牛膝・寄生・杜仲が入り、脾の機能を高めて筋肉(肌肉)を強める人参(党参)・茯苓・甘草が入り、肝の機能を高めて筋を強める当帰・芍薬・川きゅう・地黄も入っています。
痛みに強くなるよう、体を丈夫にしていくことにつながるということです。

打撲や捻挫などによる急性の膝などの痛みに効果がある漢方薬も存在します。
“冠心Ⅱ号方”冠元顆粒や田七人参などが当てはまります。
血流改善作用が強く、膝などの筋肉に血流を集めることで治療していきます。

 

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